Möbius at Kino Babylon(ベルリン)
STUMMFILM UM MITTERNACHT
Night of Contemporary Silent Movies
Kino Babylon Berlin
Rosa Luxemburg- Str. 30, Berlin
10. December 2016 – 24:00
Admission free
FB Event
Möbius (30 sec Trailer) from Shimizu Renberg on Vimeo.
「Silent films at midnight(深夜のサイレント映画)」。今回、バビロンは斬新なサイレント映像を2作品紹介します。アート、パフォーマンス、オペラなどにたずさわってきたアーティストたちが初めて創る映像作品は、遊び心のある驚きや新鮮な発想に溢れたものです。
Don Giovanni in Sweden
D / IT 2016, R: Cinema Cantabile, performed by Marielou Jacquard (soprano), Andreas Neher (bass) and Richard Siedhoff (piano), 40 min.
Cinema Cantabileはオペラと映画を組み合わせたユニークな作品を制作。本作は音楽史上最も重層的な作品の一つである、モーツアルト作「ドン・ジョバンニ」扱っている。
故郷に戻るドン・ジョヴァンニには、情熱、執念、悲劇がめくるめく日々が待ち受けていた。映像に登場する人物たちは、話したり歌ったりはしない。映画館にいるオペラ歌手が、映像の中の俳優たちに合わせて口を動かす。スクリーンに映る俳優、ライブで歌っている歌手のどちらが真実を語っているかは観客の判断に委ねられる。今回のパフォーマンスでは、ピアニストのリチャード・シードホフがモーツアルトのオペラをベースにした特別な楽曲を用意、演奏する。
Möbius
D / J / N 2016, Miho Shimizu, Øyvind Renberg with Adrian Schiesser, Aoki “Aokid” Naosuke, Taku Yoshida, Daniel Kupferberg, 28 min – Live at the Kinoorgel accompanied by Anna Vavilkina, Music Director, Satoshi Ikeda
Live cinema organ: Anna Vavilkina
「メヴィウス」の夢のような世界を創るのは、アーティストである清水とレンバーグの彫刻や衣装だ。二つの演目(「プレリュード」と「メヴィウス」)を通して、過ぎし昔の村の八百屋、路地裏の居酒屋、砂漠を舞台にストーリーが展開、パンチ&ジューディーの人形劇場も織り混ざる。骸骨が散らばり干上がった海底で目を覚ました羊飼いは、羊の群れ、バナナで遊ぶ水平たち、ロココ風の快楽主義者たちに出会う。そしてみんな、アンモナイトの殻に似た塔を登っていく。
キノ・バビロン
バビロンは1929年4月11日にサイレント映画のための映画館として開館。2013年、Cinema Palaceというロンドンやロサンゼルスではまだ存在する上映スタイルがベルリンのバビロンで復活する。ほぼ毎日、オルガニストのアナ・ヴァヴィルキナは、映画上映、ライブ・イベント、サイレント映画のためにオルガンを演奏。これはドイツの映画館では稀にみることである。入場料は無料で、「ゼロ時はゼロユーロ!」というモットーを掲げている。